対策の種類

赤水・赤錆、スケールの一般的な対策の分類

赤水・赤錆(赤サビ)、スケールの対策としては、大きく分けて、①赤錆剥離・除去電磁気装置を取り付ける方法、②配管の洗浄を行う方法、③水の改質を行う方法、④工事による配管の取替えを行う方法 の4つがあります。

①赤錆剥離・除去電磁気装置を取り付ける方法

赤水・赤錆(赤さび)、スケールの対策として、最も費用がかからず(取替え工事の1/5~1/10程度!)、尚且つ管を切るなどの手間もなく手軽にできる対策が、赤錆剥離・除去電磁気装置を取り付ける方法です。赤水・赤錆対策.comでも特に推奨している対策方法です。

赤錆剥離・除去電磁気装置は大きく、電界部と磁界部に分けることができます。

配管の周りに、配管を挟みつける様に装着しているのが磁界部で、配管内部に直行磁界を与える働きがあります。この直行磁界と配管の中の水(流体)の流れ(働き)により、ファラデーの電磁誘導の法則が起こり、配管内壁に沿って流れる電流が生じます。

①赤錆剥離・除去電磁気装置を取り付ける方法

また、装置の上部に取り付けられているのが電界部です。電界部からは電極が出ており、水(流体)の上流にプラス極、下流にマイナス極を装着します。そうすることで、配管に微弱電流が流れます。

このように、磁界部と電界部から生じるダブルの電流の相乗効果により、配管系統の内部にこびり付いた赤錆(赤水)を溶解・剥離させて、パイプや機器を維持延命させます。

また、赤錆剥離・除去電磁気装置は配管(鉄管)の劣化を防ぐため、未然防止策としても広く導入が進んでいます。

この装置は赤錆の他にもスケール(水垢・湯垢)やシリカに対しても効き目があり、既に多くの導入事例があります。

①赤錆剥離・除去電磁気装置を取り付ける方法
関連資料はこちらからダウンロード下さい。

赤錆剥離・除去電磁気装置(アリオレス)の原理と特徴

更なる詳細に関しては一度お問い合わせください

ページトップへ

②配管の洗浄を行う方法

赤水・赤錆(赤さび)、スケールのローコストな対策方法の一つとして、定期的な配管の洗浄が挙げられます。しかし、洗浄を重ねるうちに配管を痛めたり、薬剤などによる人体・環境への影響などの問題もありますので、洗浄の方法と頻度には注意が必要です。

配管の洗浄方法としては、具体的には以下のようなものが一般的です。

  • ・氷洗浄 ・オゾン水洗浄
  • ・薬剤(過酸化水素)洗浄 ・サンドブラスト
②配管の洗浄を行う方法

更なる詳細に関しては一度お問い合わせください

ページトップへ

③水の改質を行う方法

赤水・赤錆(赤サビ)、スケールの原因として、そもそもの水質の悪さが挙げられる場合、軟水機やRO膜など、水を改質するための装置(システム)を導入します。

また、水の改質と他の対策を組み合わせ、更に対策の効果を高める場合もあります。

水の改質方法としては、具体的には以下のようなものが一般的です。

  • ・除鉄(除鉄装置を利用) ・軟水化処理(軟水機を利用)
  • ・純水化処理(RO膜などを利用)
③水の改質を行う方法

更なる詳細に関しては一度お問い合わせください

ページトップへ

④工事による配管の取替え

管の老朽化などが原因で配管に穴が空き、漏水が起こってしまうと、赤錆が原因でなくても流れる水量が減少してしまいます。そのような場合、費用は大幅に嵩みますが、漏水部分の抜本的な工事が必要となります。

錆の出ない配管に取替え工事を行う場合、その配管の材質として以下のようなものが一般的です。

  • ・ステンレス ・耐衝撃性塩化ビニル管 ・ポリブデン管 ・銅管

また、マンションなどにおいては、メインの配管は改修し、その他の各室内の枝管には赤錆剥離・除去電磁気装置を取り付けるなどの事例もあります。現場の状況に応じてできるだけ費用対効果が合い、お客様に迷惑をかけないような対策を考える必要があります。

④工事による配管の取替え

更なる詳細に関しては一度お問い合わせください

ページトップへ

その他の赤水・赤錆、スケール対策

上記の他にも、赤水・赤錆(赤さび)、スケール対策として、以下のようなものがあります。

工法名 工法の仕組み・原理等 工事期間 ラーニングコスト
(100戸規模)
水クラスター
細分化工法
水のクラスターを細分化し、水分子の運動エネルギーを増し、活性化を計り、水の腐食性を改善する工法です。磁気・電子・イオンなどの工法は、ボイラー系統から発達した技術で、クリーニングエ場などでは成果をあげています。 約1週間 工法による
電子防錆工法 金属から電子に変わることにより、金属は腐食します。そこで、配管にアノード電極を付け、電子を補充することで防錆する方法がこの電子防錆工法です。歴史的に古い方法で、船舶・海洋構築物など世界的にも広範囲に応用され、地中ガス配管の外面 防鋳などでも効果を上げている。 約2週間 約1~2万円/年
カルシウム防錆工法 日本の水は、極端に軟水で腐食性が高いため金属を溶かし易い(錆易い)という特徴があります。しかし、この水の腐食性は、水中のカルシウム分を少量増す事で大幅に改善できます。なお、カルシウムは水中で炭酸ガスとして、炭酸カルシウムの防錆皮膜を形成します。 利用する際には、水酸化カルシウム(水道用消石灰)の飽和水溶液を作り、受水槽への入水に会わせて、飽和水溶液を自動注入する装置(オネストライマー)を設置します。 約1~2週間 約70万円/年
オゾン防錆(洗浄)工法 オゾン等を発生させた水で管内を洗浄し、既存の赤錆を洗浄して、その後はイオン装置などを取付け配管の寿命を延ばそうという工法です。 約1週間 -
脱気工法(膜式脱気) 水中の溶存酸素を1ppm/まで取り除き、金属を錆させないようにする方法が脱気工法(膜式脱気)です。数ミクロンの中空糸皮膜が数万本入っているフィルターに水を通し、その外部を真空にして水中の酸素を取り除<装置を設置します。原理的には評価できる工法で、ボイラー系統から生まれた技術です。 約1週間 約150万円/年

※磁気処理法・電子場処理法・セラミック防錆法・イオン防錆法・紫外線処理法・半導体水処理法 の総称

更なる詳細に関しては一度お問い合わせください

ページトップへ

対策の難易度とコストの関係性

上記のそれぞれの対策の方法を対策の「難易度」とそれにかかる「コスト」とでどのような関係性があるか図示したものが以下となります。

対策の難易度とコストの関係性

コスト安→コスト高 対策が簡単→対策が困難 ・赤錆剥離・除去電磁気装置・水クラスター細分化工法・電子防錆工法・オゾン防錆工法・カルシウム防錆工法・水の改質・奪気工法・配管の工事

上記からもおわかりの通り、赤水・赤錆(赤サビ)、スケール対策の費用面、そして、対策の難易度的観点からも一番ご利用者に優しい対策として赤錆剥離・除去電磁気装置の取り付けが挙げられます。

逆に、大規模な工事の場合、その莫大なコストがかかるだけでなく、数週間、その施設を使えなくなるなどの運営上の問題も生じてしまいます。

あなたにとって、最適な対策はどの方法でしょうか?